高齢者・障害者の疑似体験を介護福祉学科の2年生が授業の一環で行いました。
車椅子利用者、視覚障害者、高齢者を疑似体験しながら学外を歩き、日常生活行動(公共交通機関、生活品の買物等)を行なうことで、精神的、身体的、社会的にどのような障壁を感じるか把握すると同時に、地域のユニバーサルデザインを考える事を目的としています。その上で、介護する側はどのような行動を実践していくべきかより具体的に考えることです。
学校から公園を通ってスーパーまで行って買い物をするグループ、電車への乗車と買い物体験のグループを作り、体験学習を行いました。
体験をした学生からは、「道がでこぼこして歩きにくかった。歩道には植え込みがあり、歩行の妨げになり危険だった。また、点字ブロックは欠けているところがあり、視覚障害者は困ります。視覚障害者は、後ろから来ている人に気がつかないので危険です。私たち健常者は、信号を渡りきることができるが、青信号が短すぎるので、高齢者・障害者は渡りきることができない。買い物体験では、スーパーの通路が狭くて通りにくい、車いす使用者には商品に手が届かない等」と、多くのことに気がついていました。
疑似体験をした北尾さんは、「視覚障害や聴覚障害のある方は、後ろのことには気がつかないことがわかったので、私たちが気をつけて教えてあげなければならないと思いました」と言っていました。自分たちが体験することで、初めてわかることが多かったようです。いい勉強になりました。
(介護福祉学科・徳山ちえみ)