岡山県精神科医療センターで実施させていただいている、保健看護学科3年生5グループの精神看護学実習が終了しました。
精神看護学実習終了レポートより抜粋
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3週間の実習を通じて学生ではあるが、チームの一人として看護の取り組むことの責任を忘れず実習に取り組んだ。個別性のある看護が、対象者さんの回復に重要だということを学んだ。自分の苦手としていたコミュニケーションを図る事も、3週間さまざまな対象者さんと関われたことで、軽減できた。精神症状で困惑している対象者さんに、手をつないだり、沈黙の共有をしたりと安心する事や場をアプローチすることができたと思う。
児童思春期病棟、司法病棟の見学や、断酒会参加、PICU、デイケア、作業所実習、内観療法など、たくさんの経験をさせて頂き看護師の役割などとても勉強になった。レクリエーションでは、学生が主体になって企画し、運営するにあたって、改善点はあるが、よい企画ができたと思う。他病棟にも参加させて頂くことで、対象者さんの特徴や病棟の構造など学ぶ事が沢山あった。このことから、考え方や、関わりかたを深めることができた。
また、今回の実習では、カンファレンスの運営について学びを深めることができた。自分たちが何を学びたいのか目的を持つこと。何を指導していただくか明確にして取り組むこと。自分の意思をしっかり持ち、より良いカンファレンスにするために学生間で相談した。まだまだ改善点はあるが、学びを今後活かしていきたい。
2週間、他校の看護学生と実習させていただき、考え方の違いや表現力など刺激となった。同じ医療従事者を目指す中で、刺激し合える関係を築けたと思う。また、他校の先生やある看護学生の言葉や笑顔や存在で、不安や悩んでいたことが楽になった。
カンファレンス運営や、精神看護の視点など考えるきっかけをくださった病棟の指導者さんや看護師さん、医師、レクリエーションで関わってくださった作業療法士さん、他病棟でも私たちに多くの経験をさせていただきたいことをさせてくださった指導者の方、精神科看護について考えるきっかけをくださった対象者の方々、精神看護学以外の面でもサポートしてくださった担当教員や、グループメンバーの人にすごく感謝したいと思えた実習でした。多くの学びがあり、とても楽しい実りのある実習だった。精神看護学実習を終えて、自分自身と向き合える時間ともなった。「精神看護というものが楽しい」と、思えた実習だった。
まだまだ、未熟ではあるが今回の実習で学んだ事をこれからの実習に活かして行きたい。そして、看護師として、人の支えとなれるよう、頑張りたい。
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保健看護学科3年生は12月中旬まで各領域の専門的な実習を続けていきます。人間のすばらしさに気づき、学生自身の成長に期待しています。
(保健看護学科・石田実知子)