玉野総合医療専門学校は今年1年、瑜伽山蓮台寺「おついたち祭」にて講話を担当しています。
今月は理学療法学科・吉野先生が嚥下障害と転倒防止について講話を行いました。
嚥下障害とは水分や食物を口に取り込み、咽頭と食道を経て送り込む運動に何らかの障害があることを言います。
食べ物を口に入れて食道を通過するのにかかる時間はたった0.5秒。高齢になるとその一瞬に嚥下障害が起こり、むせてしまう方がいらっしゃいます。
上手く食べれなくなると胃に穴を開けて栄養を取ることになり、食べる楽しみが奪われてしまいます。嚥下障害予防に効果的な方法として、嚥下訓練と嚥下体操が紹介されました。
嚥下訓練は口にものを入れた後、鼻から息を吸いしっかり止めて「ごくん」と飲み込み口から息を吐きます。
ものを入れたと仮定して参加者で行ってみました。確かに気道がしっかり確保された様に感じます。
その後の嚥下体操では深呼吸をしたり首を回したり、9種類の嚥下の準備を整えるリラクゼーションを行いました。
転倒予防の講話では、高齢になると20センチの段差よりも、絨毯の隅等より小さな段差で転倒すること、転倒場所はお風呂ではなくキッチンが一番多いこと等が説明されました。
座った状態で足を上げて下ろす。踵を付けて爪先だけを上げて下ろすといった簡単でどこでもできる運動が紹介されました。
講話後盛大な拍手をいただき、「とても良いお話でした。」との嬉しい感想をたくさんいただきました。
次回10月1日も健康に役立つ内容の講話を予定しております。
ご参加お待ちしております。