保健看護学科の3年生は、5月のゴールデンウィ−ク明けから9週間(3週間・3科目)の領域実習がスタートしました。
領域実習とは、「成人看護学実習T、U、V」、「小児看護学実習」、「母性看護学実習」、「精神看護学実習」です。
領域実習に向けて「看護の統合と実践T」の講義をします。
実習前の取り組みとして、各科目で既習の知識・技術を確認し、演習をしました。
精神看護学では治療的コミュニケーション理解の演習を、成人看護学では学習(退院)支援の演習を行いました。
科目担当教員から演習のねらい、場面設定と注意事項の説明をした後、患者役を教員、看護師役を学生、他の学生は観察者となりロールプレイを行いました。
患者役の教員は迫真演技で、学生は臨場感あふれる体験とその後のリフレクションから多くの気づきと学びを得ることができました。
★学生の声を紹介します★
精神看護学では、
「演習前は患者さんをイメージできなかったが、演習を通して少しイメージがわいた。」
「患者さんの視線、表情、動作を見逃さず、今何を思っているのかを考えて関わることが大切だということに気づけた。」
「患者さんとの距離感や声のトーン、言葉の選択などが影響するため接し方が難しく感じた。」
「コミュニケーションの取り方も分からなく沈黙のじかんがあったが、その意味を考える事も患者さんと良い関係を築くことができることが理解できた。」
成人看護学では、
「自分自身が確かな知識がなければ患者に伝わる指導は行えないと思った。専門用語を使わずにわかりやすく伝えることが難しかった。」
「指導する時に、患者さんの社会背景や心理面にも向き合うことが必要だと分かった。」
「説明の順番やリーフレットの作成には工夫が大切だと学んだ。」と多くに気づきがありました。」
演習に向けてグループでしっかり話し合い、段々実習に向けて学生の顔に変化が見られてきました。
実習を重ねる毎に、学生一人一人が成長していくのが楽しみな3年生の講義風景でした。
領域実習担当:三宅真理子