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2017年10月27日(金)

作業療法学科 卒業研究発表会

10月27日(金)に作業療法学科14期生の卒業研究発表会を開催しました。今年は、4つのグループが,それぞれのテーマで卒業研究を仕上げました。
本校は専門学校ですが研究にも力を入れており,臨床技術と科学的思考の両方を学べるカリキュラムを用意しています.そのうち科学的思考を学ぶ過程で,卒業論文の作成を2年間かけて行います.
卒業研究は,3年生の前期にある作業療法研究法の講義で研究のことを勉強し,研究グループに分かれてそれぞれの研究疑問をもとに研究計画書を作成します.それを,卒業研究計画発表会において発表し,教員やクラスメイトからでた様々な建設的意見を参考に修正を加えます.このように入念に作成された研究計画書に基づいて卒業研究は実施されます.学生の研究疑問に基づいて選ばれる研究テーマはバラエティにあふれ,とっても楽しめます.
例えば今年のテーマは,
「ポータブルトイレ様式が座位での尻拭き動作戦略および動作負担感に及ぼす影響」
⇒ ひとにとって大切な排泄行為,特に「排便を自立したい!!」という思いにこたえるべく,安全にそれを行うにはトイレにどんな工夫をすればいいのか?という研究です.

「刺激欲求が活動参加を通じて精神的健康に及ぼす影響に関する研究」
⇒ジェットコースターが好きなひととメリーゴーランドが好きなひとは何が違うのか?という疑問から,どのくらい刺激を好むのかによって生活がどう変わり,精神的健康にどう影響するのかという研究です.

「色彩が注意に与える影響について」
⇒私たちが生活するうえで常に囲まれている色に着目し,色が私たちの集中力や気づく力などにどのような影響を与えるのか?について調べた身近だけど役に立つ研究です.

「短期記憶における視覚・聴覚記憶の記憶量の差の検討」
⇒目で見た方が得意なひとと耳で聞いた方が得意なひとの間で短い時間の記憶にどんな特徴があるのか?差があるのか?を調べる研究です.

という4つのでした.どれもユニークで,興味深いものでした.

学生たちは,発表までには講義はもちろん、臨床評価実習、後期試験、総合臨床実習などがあり、時間を思うように確保できないなか、指導教員の熱心な指導のもと、グループで協力しあい、発表会のために地道に準備を行ってきました。

卒業研究発表会は、作業療法学科教員、3年生も参加し盛大に開催することができました。どのグループの発表も,自分たちの研究内容をわかりやすく伝えることに配慮されており、パワーポイントや発表原稿もそれぞれ工夫されていました。白熱した質疑応答では、教員や3年生からの質問に自分たちが研究で得た知見や検討した考察についての意見をしっかり答えることができていました。また,3年生も来年度に向けて研究をスタートさせていることもあってか、鋭く活発な質問がある大変有意義な卒業研究発表会となりました。

今後は、国家試験合格に向けて勉強づけの日々が待っていますが、無事合格し作業療法士になった時には、今回の経験を活かし、対象者の方や臨床に活かせる研究をしてくれるのではないかと楽しみにしています。4年生のみなさん本当にお疲れさまでした。
最後になりましたが、研究に協力していただいた方々、熱心に指導して下さった指導教員の先生方に感謝いたします。

作業療法学科4年生担任 難波加恵











written by tamasen [作業療法学科] [この記事のURL]

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