保健看護学科の1年生は7月に2回目の看護技術試験となる「バイタルサインの測定」に挑みました。看護用語や医療用語の習得が未熟な状況ですが、コミュニケーションの演習を行い、対象者への倫理的配慮、コミュニケーションを大切に頑張りました。観察の基本となるバイタルサインの測定を実施し専門用語を用い報告できるようにし、後期に向けて準備を整えます。
技術試験前の演習風景を御紹介します。
≪体温測定≫
ご自分で体温計が挿入できるか確認し、優しく声をかけて実施します。
≪脈拍測定≫
対象者に手を添えて緊張を和らげ、基本を守りながら数を測定し、性質を観察します。
≪血圧測定≫
血圧は心臓の駆出力を知るチャンスです。対象者の循環状態を把握します。
≪呼吸音聴取≫
対象者のプライバシーや羞恥心に配慮しながら実施します。
≪報告≫
測定結果をアセスメントし、報告をします。学生の1人が看護師役となりました。
≪コミュニケーション演習≫
4人のグループのうち1人が患者役となり、患者の状態に応じて必要な配慮を考え、状態観察を行います。一方向ではなく双方向のコミュニケーションを成立させるためには、聴く力、話す力、感じる力が必要となります。
※学生が苦戦していたのは、対象者への倫理的配慮とコミュニケーション、専門用語を用いての報告でした。
続いて、ベッドメーキングの様子です。
入学後、初めて白衣を着て、科目「日常生活援助技術論T」ベッドメイキングの演習に臨みました。初めての白衣姿が嬉しかったようで、引き締まった表情で取り組んでいました。教員のデモストレーションに「すごい!どうしたらそんなに上手くできるの」と感動している学生もいました。
この科目の終盤には、技術試験があり、対象者の安全で安楽な病床環境を目指し放課後も練習を繰り返していました。
試験当日は緊張で手が震えている学生もいましたが、練習の成果を発揮することができ、「今日が一番うまくできた」「実習までにもっと練習しなきゃ」など学生らしい発言も聞かれました。これから多くの学習を積み重ね成長していく学生が楽しみです。