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2019年7月17日(水)

義肢装具学演習 義肢装具製作工場見学実習

 7月17日(水)1・2限に、橋本義肢製作株式会社の協力で義肢装具製作の工場見学を行いました。4月からの講義の内容を理解する目的に、3週間前に行ったプラスティック短下肢装具の採型実習にて作った陰性モデルから陽性モデルを作り、実際にプラスティック短下肢装具が仕上がるまでを見学しました。その他に、義足ソケット、姿勢保持装置の製作過程の見学や、学内では経験できない高機能下肢装具(MR-AFO)の装着体験、体験義足歩行など学内では学習出来ない貴重な体験をしました。
今回の実習の体験を今後の講義に、更には、将来理学療法士として活躍する糧として貰いたい。
教科担当教員 藤原 直


学生のコメント
 今回は、橋本義肢製作会社の工場を見学させていただきました。教科書上でしか見た事のない義肢・装具を見せていただきました。また、大腿義足の体験や最近の短下肢装具の体験をして、良い経験をしました。
 特に勉強になったのは、大腿義足の体験でした。股関節が伸びていないと義足を前に振り出せなかったりと装着側の難しさと、歩行指導の難しさの両方を感じてとても勉強になりました。
 今回の経験を今後、臨床に出る際に少しでも生かせれたらと思います。
理学療法学科 3年生 クラス委員長 近藤 佑紀

私達は今回、義肢製作会社にお邪魔させていただきました。義肢や装具を製作している場面や、その場でデモンストレーションを見学し、実際に触らせて頂き、どういう過程で製作されていくのかを学ぶことができました。特に印象的であった事は、車イスの座面保持のためのパッド類を、オリジナルで製作されていて、機械を使用して患者様自身の型を取り、3D画像でスキャンした後、それをもとにその方に合ったパッド類を製作されていました。車イスひとつにしても、こんなに深く考えられて製作されていることに、正直驚きました。車イスは、今後自分たちが関わるほとんどの方が使用されている身近なものとなりますので、今回この機会で知識を身に着けることができた事は貴重な体験でした。
また、今回の実習では、実際の装具・義足の装着体験もさせて頂きました。まず、装具の装着体験では電子制御付き短下肢装具(MR-AFO)という短下肢装具を装着させて頂きました。この装具は主に、研究用で使用されていてパソコンと連携して、カメラで歩容を撮影することもでき、装具の制動力の強さもパソコンで変えることができます。実際に、この装具を体験することで患者様一人ひとりに、適合した装具を製作・選択がどれほど大変なことなのかが実感できました。
次に、体験義足の装着をさせて頂き、足が片方失われ義足で歩行することの大変さが、この体験で身に染みてわかりました。本来、製作した義足を患者様に装着し、歩行することにアプローチしていくことはPTの仕事であり、義足について知っていないともちろんアプローチはできません。今回の体験で、どれほどPTが義肢に対して知っておくべきなのか、義肢に対する概念がどれほど浸透していないのかをとても考えさせられました。
この装具と義足の体験は、今後PTを目指す私たちにとって大きな課題でもあり、仕事のやりがいの一つになり得るほどのものであると思いました。
今回、いかに自分が勉強不足であったか痛感することができました。これを、これからの自分への挑戦の壁の一つと思い、勉強に精進していきたいと思います。
理学療法学科 3年生 南 優風





written by tamasen [理学療法学科] [この記事のURL]

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