前日までの雨天が嘘のように晴れたこの日、平成29年度卒業証書授与式が執り行われ、保健看護学科・介護福祉学科・理学療法学科・作業療法学科の卒業生が本校を巣立っていきました。
厳かに式典が進む中、卒業生たちは真剣な眼差しで前を見据え、これから進む道を思い描いているように見えました。
式辞として平井校長先生より、
『私は、卒業生の皆さんには「卒業後は新たな真っ白な気持ちで、自分自身の夢を描き、社会の中で地道に継続的に努力して欲しい」と願っています。「真っ白な気持ち」です。
皆さんは小学校から高校まで勉強を継続され、医療関連職の教育を行う本校に入学されました。国家試験の合格に向けて、高校までとは異なった医療関連専門講義を学ぶことに努力され、ここに卒業式を迎えておられます。今回の卒業は今までの卒業とは意味が異なります。皆さんはいよいよ社会人になります。これからは自らが収入を得て、自らの生活を支えて行くことになります。保護者の方々は大変喜んでおられます。社会での皆さんの頑張り、活躍に、我々も保護者の方々も、期待しております。そして今、皆さんの心には社会へ出ていく高揚感といささかの不安感があると思います。一方で、これから皆さんを迎えてくれる職場の方々は、皆さんのことを知ってはいません。皆さんの性格や、学生時代のことは何も知らずに、ただ仲間として、それぞれの専門職として、真っ白な気持ちで迎え入れてくれます。皆さんは新人です。皆さんも、素直に職場の状況を受け入れて、真っ白な気持ちで前向きに頑張りましょう。ただし、今までの勉学が無意味ということではありません。自分自身のなかでは歴史は繋がっています。学業に頑張った人はそれを基盤として、少し足らなかったと思う人は、これから新たにの覚悟を持って頑張りましょう。自分の歴史を保持しながら、新たな真っ白な気持ちで前を向いて、自分なりに、進んでください。つらい事やしんどい事は多くあります。そのような時に、新たな真っ白な気持ちになると、前を向くことができます。全く真っ白な気持ちにはなれませんが、そうなるように試みると気持ちが前向きになると思います。たどり着く所は様々とは思いますが、自分なりに地道に継続的に進んでいただくことを期待しております。』
と激励のお言葉を頂きました。
在校生を代表して、保健看護学科2年 藤井 葵さんから、
『先輩方と共に過ごした年月を振り返ってみると、先輩方は常に私たちの目標でした。先輩方と笑い、悲しみ、喜び、共に悩みを乗り越えることで、お互いの気持ちを分かち合うことができ、私たちの心の支えになりました。人は皆支えあって生きています。先輩方もこれから新しい経験やこの人に出会えてよかったと思える機会がたくさんあると思います。その出会いやこの学校で学んだことをもとに、新しい環境でもご活躍ください。私たち在校生一同応援しております。』
と、送辞が贈られました。
卒業生を代表して、作業療法学科の齋藤 陽介さんが、
『私たちはこれから、医療・福祉の従事者として、社会に羽ばたいていきます。大きな不安もありますが、本校で学んだ知識と技術を生かし、玉専の卒業生として恥ずかしくないように成長を続け、精一杯頑張っていきます。どうか温かく見守ってください。在校生の皆様とは社会で再び会い、ともに働く日が来るかもしれません。卒業の日まではまだ多くの試練が待っていると思いますが、支えてくれる友達、先生、家族への感謝を忘れずに、頑張ってください。
最後になりましたが、ご臨席の皆様をはじめ、関わってくださったすべての方々に、この場をお借りしてもう一度、卒業生を代表し、感謝の言葉を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。私たちは今日、玉野総合医療専門学校を卒業します。いつの日か、立派になった私たちの姿をお見せできるように努力していきたいと思います。』
と、力強く答えました。
卒業生ならびに保護者の皆様、改めてご卒業おめでとうございます!
これからも身体には気を付けて、それぞれの道を歩んで行ってください!