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2018年11月22日(木)

公衆衛生看護学実習T・U (保健看護学科4年生)

 保健看護学科4年生は、保健師になるための実習として、9月3日(月)〜10月19日(金)までの期間で、岡山県内の保健所に1週間、市町村保健センターに2週間、玉野市内の小学校・中学校に2週間、計5週間の実習を行いました。
保健所と市町村保健センターでは、未来のパパママ講座、新生児全戸訪問、1歳6か月児健康診査や3歳児健康診査、精神疾患を持つ患者さんのご家族の会や感染症対策講座(消防出前研修会)等の事業の見学や、園児に「手洗いの大切さ」、高齢者の皆様には「健康寿命を延ばそう」のテーマで健康教育も実施しました。シナリオの作成や教材づくりに苦戦しましたが、本番は参加者の皆様と楽しくできました。

【健康教育:手洗いの大切さについて】



【消防出前研修会:搬送時における感染対策〜鳥インフルエンザを想定して〜】 
個人防護具の着脱


 実習終了後には、学内で学びを共有しました。実習場所が玉野市、岡山市、倉敷市から北部は真庭市、美作市など30カ所と数多くの施設、地域での実習でしたので、地域の特性や学校の概要の紹介、地域の健康課題と具体的な健康支援の実際をパワーポイントと資料を用いて報告しました。



学生たちは、実習場面をしみじみと思いおこしながら、地域住民の一人一人の思いを丁寧に聞くことで、地域の健康課題が明らかになり、住民の皆様が健康づくりに取り組めるように支援することが大切だと改めて感じていました。また、看護者として対象を理解することの大切さ、観察の大切さを改めて感じ、看護観を育む機会となりました。
2年生も4年生の実習報告会に参加し、公衆衛生看護活動とは何か少しイメージがついたようです。また、先輩が報告している姿から、先輩への憧れを抱いたり、これから歩む自分たちの学習プロセスをイメージしていました。


この実習で4年間のすべての実習を終えました。これからは、看護師・保健師免許ダブル取得に向けて国家試験勉強を、みんなで頑張りましょう!!


written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2018年10月25日(木)

回復促進援助技術論Uの演習(保健看護2年)

保健看護学科では、2年生になると1年次に学習した知識・技術を活用し、科学的な根拠に基づいた看護実践を習得できるように授業内容が構成されています。

その1つが、「回復促進援助技術論U」という科目です。9月に入ると臨地実習(基礎看護学実習U:3週間)があるため、臨地実習も想定しながら、患者さんの病気の経過と特徴に応じた看護について学びます。

グループで1人の模擬患者の理解を深められるように、アセスメントから看護診断、看護計画立案を個人学習とグループ学習を組み合わせて取り組みます。1グループ学生6〜7人で担当教員が1名指導に入ります。
机上の空論にならないように、「観察演習」「看護実践演習」を行い、実践した看護評価も学びます。


★カルテからの情報だけで患者さんは理解できません。場面を想定し、実際に関わる中で「観察力」をつけ、必要な看護が計画をもとに実践できるように頑張りました。でも…

模擬患者は指導教員!
看護学生役は1〜2人、他のメンバーは場面を客観的に観察します。



大腿骨骨折の患者役の教員:「ちょっと、ちょっと。足が痛いんだけど! 血圧は今じゃないとだめなの?」

看護学生役:「…そうですか…。」

心の声〜まじで!どうすればいいの?


看護学生役:「Bさんのために手洗いの方法のリーフレット作りました。今日はこれで、説明しますね。」
肝硬変の患者役の教員:「へぇ〜。これでいいのかしら?」「学生さんが、いない時はどうしたらええん?」

心の声〜やばい!実習以外のことは考えてなかった…


看護学生役:「Eさん、右足で左足をすくって、ベッドの端に座りましょう。」
脳梗塞の後遺症で、麻痺がある患者役の教員:「自分の力で起き上がって、車いすまでいくのね。いけるかしら…。ウーン、難しいわ〜」

心の声〜うわ〜どうしよう… Eさん困ってる…


看護学生役:「Fさん、腎臓の負担を軽くするためにも、むくみ(浮腫)のためにも、塩分をとりすぎないように、パンプレットを作ったので、見てください。」
慢性腎臓病で全身の浮腫がある患者役の教員:「知ってることもあるけど、参考になるわぁ。でも薄味が苦手で、ついつい醤油をかけちゃうのよねぇ。」


心の声〜味の好みまで考えてなかったぁ〜…


看護学生役:「Dさん、心臓のために今はベッド上で過ごしましょう。歯みがきがしたい場合は、これが使えますよ。」
心不全で酸素療法中の患者役の教員:「食後の歯みがきをしに洗面台まで行ったら、息がきれたんよ。これに、口をゆすいだ後、吐き出していいんだね。これなら、しんどくならなくてすむよ!」

心の声〜よかった。わかってくれた。喜んでくれてる❤


心不全で治療後、回復中の患者役の教員:「動いてもよくなって、安心したけど、まだ足のむくみがあって、だるさがぬけないなぁ…」

看護学生役:「そうですか。足をみせてください。ちょっと、指でおさせてくださいね。」

心の声〜浮腫(むくみ)の程度を観察しなきゃ。だるさはどのくらいなのか、どうやって確認したらいいんだろう…

★演習が終了したら、グループ毎に実践の看護評価をしたり、看護学生役、観察者、教員で気づいたことや場面の分析をしたりして、学びを共有しました。


★グループ毎の学びの共有だけでなく、「看護計画の発表」「看護評価の発表」をクラスで行いました。
資料作成、発表会の準備・進行も学生主体で行い、質疑応答も活発で学びの達成感や新たな気づきを得ていました。


★学んだことを活かして、9月からの臨地実習(基礎看護学実習U)を頑張ってきました!!



                保健看護学科
                回復促進援助技術論U担当:守谷智江

written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2018年9月28日(金)

保健看護学科1年生 授業の様子

保健看護学科の1年生は7月に2回目の看護技術試験となる「バイタルサインの測定」に挑みました。看護用語や医療用語の習得が未熟な状況ですが、コミュニケーションの演習を行い、対象者への倫理的配慮、コミュニケーションを大切に頑張りました。観察の基本となるバイタルサインの測定を実施し専門用語を用い報告できるようにし、後期に向けて準備を整えます。

技術試験前の演習風景を御紹介します。
≪体温測定≫
 ご自分で体温計が挿入できるか確認し、優しく声をかけて実施します。

≪脈拍測定≫
 対象者に手を添えて緊張を和らげ、基本を守りながら数を測定し、性質を観察します。

≪血圧測定≫
 血圧は心臓の駆出力を知るチャンスです。対象者の循環状態を把握します。

≪呼吸音聴取≫
 対象者のプライバシーや羞恥心に配慮しながら実施します。

≪報告≫
 測定結果をアセスメントし、報告をします。学生の1人が看護師役となりました。

≪コミュニケーション演習≫
 4人のグループのうち1人が患者役となり、患者の状態に応じて必要な配慮を考え、状態観察を行います。一方向ではなく双方向のコミュニケーションを成立させるためには、聴く力、話す力、感じる力が必要となります。




※学生が苦戦していたのは、対象者への倫理的配慮とコミュニケーション、専門用語を用いての報告でした。

続いて、ベッドメーキングの様子です。

入学後、初めて白衣を着て、科目「日常生活援助技術論T」ベッドメイキングの演習に臨みました。初めての白衣姿が嬉しかったようで、引き締まった表情で取り組んでいました。教員のデモストレーションに「すごい!どうしたらそんなに上手くできるの」と感動している学生もいました。




この科目の終盤には、技術試験があり、対象者の安全で安楽な病床環境を目指し放課後も練習を繰り返していました。
試験当日は緊張で手が震えている学生もいましたが、練習の成果を発揮することができ、「今日が一番うまくできた」「実習までにもっと練習しなきゃ」など学生らしい発言も聞かれました。これから多くの学習を積み重ね成長していく学生が楽しみです。


written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2018年7月20日(金)

3年生の様子 (保健看護学科)

 保健看護学科3年生は、4月のスタートと共に6領域の臨地実習に向けて、各領域の特徴を踏まえたグループ学習や演習を行いました。そして、5月7日から臨地実習をスタートさせ、7月5日までに3つの領域を終了しました。


〔演習の様子-1〕


〔学内実習の様子-1〕


〔学内実習の様子-2〕

 保健看護学科3年生は、9週間に及ぶ病院実習を終え学校に戻ってきました。過ぎてしまうと早いもので4月の緊張と不安の様相から、7月5日の実習終了時には成長した姿と緊張から解放された姿が印象的でした。
この9週間の実習を通して、患者様を思う気持ちを育み、一人ひとりに合った看護を模索し、看護師をはじめとする医療スタッフの皆様に支援をいただきながら、健康の回復や安らかな最期への看護を学ぶことができました。


〔就職ガイダンスの様子-1〕


〔就職ガイダンスの様子-2〕

 前期の実習を終えると、直ぐに就職に向けて動き出します。
 就職活動の動機づけとして就職ガイダンスを行いました。今年の春卒業した先輩が、里帰り学習のため来校し、後輩たちに昨年の自己の経験を語ってくれました。先輩の話を真剣に聞き、就職活動には様々な準備がいること、学業との両立の大変さを実感していました。 講義と臨地実習、就職活動とフル活動の3年生です。夏の暑さに負けず、全力で向かっていきます。           3年コーディネーター:池原  長P

written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2018年5月31日(木)

入学後の様子(保健看護1年)

4月4日の入学式から1ヶ月半。
入学式後には、学友会主催の交流会や1日研修があり、上級生や他学科の学生との交流ができました。クラスミーティングの時間には、学生が一人ひとり自己紹介を行い、趣味や将来に向けての目標などを発表しました。保健看護学科の専任教員も学生に引き続き自己紹介を行いました。個性のある教員の自己紹介に笑いがあったり、拍手があったりとなごやかな時間を過ごしました。





英語や健康スポーツ科学といった基礎分野の科目や看護学概論、共通看護技術論といった専門分野の科目などの講義が1日3〜4限のペースで始まり、90分間の講義時間にも徐々に慣れてきた様子です。

共通看護技術論Tの講義では、白衣に着替えて実習室での演習も始まり、ベッドメーキングやバイタルサイン測定の技術について学習しています。6月にはベッドメーキングの技術試験も予定されているので、合格できるようにしっかり練習をしていきます。

健康スポーツ科学では、ストレッチ体操を体験し、高齢者がウォーキングする前に行うストレッチ体操を指導するグループワークを行いました。クラスの学生に高齢者になりきってもらい、グループで考えたストレッチ体操の指導を実演して、指導の仕方について考えていきました。保健師として、地域住民の方へ健康教育を行う際の基礎知識を実践的に身につけていきます。




written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

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