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2014年11月26日(水)

精神看護学実習を終えて(保健看護学科)

保健看護学科3年生では各専門領域の臨地実習を行います。精神看護学実習では、対象者とその家族への理解を深め、その人らしい生活の実現を支えるために、必要な看護を展開ができるよう学びを深めます。実習を終えた学生のレポートを紹介します。

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精神看護学実習からの学び 保健看護学科 品川 太介

患者とのコミュ二ケーションの方法や患者と一緒に考えることの大切さ、家族アセスメントの重要性を学ぶことができた。

コミュニケーションでは、患者の希望、信頼関係構築のために親しみやすい言葉での会話を心がけた。そうすることによって現在では有効な信頼関係を構築できたと思う。また、コミュニケーションや関わりのときに気を付けたことは、優しく養育的態度で接すること認知行動療法的な関わりをすることだ。ダメなことはだめ、できたら褒めるということを心がけた。その結果、攻撃行動を深呼吸するなどで我慢している姿が見られ、褒めると口角が少し緩むなどの反応を見ることができた。上記の、深呼吸するなどは、攻撃行動の対処法として患者と私で考えた。一緒に考えることによって、患者に寄り添った対処法になり、患者も積極的に取り組めるということに気づいた。治すのは、患者本人であって、看護者はそれをサポートするだけだと思う。出来ているか出来ていないか評価し、患者が達成できるよう情報の提供などを行っていくことが大切になってくると考える。

次に、家族アセスメントについては、自己課題でもあったため特に力を入れて取り組めた。また、患者の年齢を考え、これからの長い人生を有意義に生活できるためにはどうすればいいのか、アセスメントしながら気づき学ぶことができた。家族アセスメントをするためには、エリクソンの発達段階に照らし合わせ対象者・その家族を理解することや家族からの具体的な情報収集・希望・要望などが大切になってくる。それらを反映することによって、退院後の生活を予想することができ、看護計画も退院に向けたものを立案できた。広い視野で患者をみることの大切さも同時に学ぶことができた。そうしておかないと、再燃のリスクや、症状を抱えたままでも日常生活を送ることが出来るような社会復帰に向けた看護が提供できないからだ。また、病棟の申し送り時やデイケア実習を通して他職種の重要性や訪問看護を通して、利用者の退院後の生活の実際を見ることができより深く精神看護を学ぶことができた。
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担当教員より
 学生にとってイメージしづらい精神症状を理解することは困難であるため、精神疾患が日常生活にどのように影響しているか、それを対象者がどのように受け止めているかについて、戸惑いながらも自己の振り返りを行いながら学ぶことができました。現在、地域連携や地域精神保健の重要性が指摘されるなかで、デイケア・作業所・訪問看護実習と経験させていただき、連携から協働という視点での学びに発展し、考えるきっかけとなった実習ではなかったでしょうか。今後の在宅看護論実習・地域看護学実習に活かしてほしいと思います。

(保健看護学科・石田実知子)

written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2014年5月21日(水)

共通看護技術論の授業で血圧測定を実施!(保健看護学科)

保健看護学科1年生は、共通看護技術論Tの授業で血圧測定を行いました。

入学して1ヵ月程度が経過しましたが、やっと看護を学ぶ入口に立てたところです。血圧測定では「圧迫帯はどう巻く?」、「音は聴こえる?」、「目盛は読めた?」など、まずは基本的な測定方法と正しく測れることを目的として始めます。
学生は、「音は聴こえたけれど、対象者に配慮しながら、正確に測定するのはとても難しいです。」と感想を述べていました。

今後は、血圧を測定するだけではなく、測定値のもつ意味について解釈でき、対象の方への説明や健康支援ができるところまで修得していきます。

医学基礎の知識をしっかり学び、様々な看護技術の演習を行います。将来の看護職者をめざすにあたり、みなさんのさらなる成長を期待しています!



written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2014年5月21日(水)

在宅看護論実習の中間まとめのグループ発表をしました。(保健看護学科)

保健看護学科4年生は、在宅看護論実習での学びをグループで学習し、クラスで発表をしました。

最終学年の4年生では、統合分野の臨地実習を行います。その1つが在宅看護論実習です。学生は在宅へ看護師と一緒に訪問し、療養されている方と家族の健康管理、生活についての相談などを通して学びを深めていきます。療養者とその家族を含めた看護が大切であることや、看護師以外の専門職と関わりサポートをする事も学べています。また、コミュニケーションやケアを丁寧に行うことなどについても改めて考えました。



これから4年生は、看護統合実習、地域看護学実習・継続訪問実習、学内での学習があります。約9ヵ月後の保健師・看護師国家試験まで頑張れ 4年生!

written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2014年5月10日(土)

看護の日に決意新たに! 平成26年度宣誓式(保健看護学科)

平成26年度宣誓式が看護の日に執り行われました。この式典は看護を志す者としての自覚を促し、専門職業人として道を歩むことを決意し「誓いの言葉」を述べる式です。

会場の明かりが消され厳かな雰囲気の中、キャンドルの灯を携え、宣誓者全員が登壇してナイチンゲール誓詞と自分たちの誓いの言葉を述べました。

誓いの言葉
「私たちは、看護者として豊富な知識と技術を身につけ、同じ志をもつ仲間と
支え合いながら成長し続けます。そして、人々の気持ちを理解・尊重し、
思いやりの心で常に寄り添い、社会に貢献できる保健師・看護師を目指します。」

宣誓者の一人である勝部なつみ さんは「保健師・看護師という夢に向かって進むための宣誓を、多くの人の前で行ない、身が引き締まるような気持ちになりました。多くの人に『看護の道は楽ではない。険しい。』と言われます。だからこそ、私はもっともっと努力しないといけないと思いましたし、常に目標を掲げながら生活していこうと思いました。」と宣誓式を終えて、固い決意が伝わる力強いコメント。

また、1年生 天川 亜蘭さんは「先輩の姿を見て、1年後に自分もこういう事ができると思うと、もっと成長して、看護についてもっと勉強しなければならないと思いました。」とコメント。新たな決意は、後輩へ受け継がれていきます。

保健看護学科の2年生は看護職のエキスパートを目指して、本格的な実習に臨みます。




written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

2014年1月31日(金)

2年生の老年看護学実習Tが終了しました。(保健看護学科)

老年看護学実習Tを通して、学生たちは実習を通して多くを学び、2年生最後の臨床実習を終えました。患者様やご家族、看護師・理学療法士・作業療法士の方々からたくさんの目に見えないこころの宝物をいただきました。3年生の成人看護学実習は5月初旬からスタートを切ります。今回の実習を土台にさらに成長して欲しいと思います。
今回は、玉野市民病院6階病棟(回復期リハビリ病棟)で実習を行った学生の書いた毎日の記録の一部を抜粋して紹介します。写真は、レクリエーションで大勢の患者様と一緒に作成した三井造船をテーマにしたちぎり絵です。
(保健看護学科 石田実知子)


今日は、いつものように転倒予防として環境整備を行いました。毎日行っていますが、本当にこのことが患者様の転倒予防に繋がっているのか心配していました。しかし、患者様から「中川さんがこうやって掃除とか細かいことをしてくださるから自分が立ってしなくてよくなった。これでふらふらしながら立ったり、申し訳ないと思いながら人にお願いしなくて良かったよ」と言われました。看護師が患者様の危険リスクを取り除いて安心して過ごせる環境を作ることの大切さを改めて考えました。患者様の苦痛を取り除くだけではなく、危険から守ったり、健康増進に導く看護師の職業の素晴らしさ、やりがいを感じ、これまで以上にしっかり学び、役に立つ看護師になりたいと強く思いました。
(中川梨沙子)

私の実習期間は残り2日しかない。その短い時間の中で私が患者様にできることは、自分の思いを対象者に押し付けるのではなく、患者様の発する言葉や表情をありのままに受容することだと思う。カンファレンス室での教員のアドバイスを受け、そう感じた。
今日行うことのできなかった手浴を明日は行ない、患者様のリラックスできる状態をケアを通して作り、相手の尊厳を大切にしながら患者様の心に残る歌に関するエピソードやその当時どのように生活してきたのかなどお話していこうと思う。そしてありのままの患者様を理解していくようにしていきたい。その関わりによって自分もまた成長していきたいと思う。
(近藤優子)

学生主体のレクリエーション活動の一環として行ったちぎり絵が完成した。最初は決まったメンバーしかいなかったり、あまり意欲的でない人もいたが、最終的には多くの患者さんと協力しながら作品をつくりあげることができた。完成した時、参加者の1人が「最初はこんなもんどうなるかと思ったけど、やり出すと楽しい。わりと頭使うもんな」と言われた。こちらのレクリエーションの意図が伝わってとても嬉しく思った。今回の経験を基に次回レクリエーションを行う際には、さらにステップアップさせ参加者の1人ひとりのできること、できないこと、どう介助すれば何ができるのかを把握し、学生の役割分担を決めたり、意欲的でない人との関わり方などをしっかり考えて、より良いレクリエーションにしていきたい。船は「りきまる」と名付けたが、6階病棟の皆さんの「力」を後押しして、望む港に送る手助けになるものがいいなと願う。
(神垣薫子)



written by tamasen [保健看護学科] [この記事のURL]

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